開発するシステムの品質や安全性にこだわる人ほど、組み込み系エンジニアとして活躍できる場面が多いといえます。現在、組み込み系システムはスマートフォンや家電などの身近にある電子機器をはじめ、発電所の装置や工場で製品を作るために使用する工作ロボットなどさまざまなフィールドで使われています。産業が発達するに伴って多くのシステムが使われるようになると、組み込み系エンジニアの活躍する場面も比例して増えるといっていいでしょう。
そんな組み込み系システムには、どんなことがあっても故障やトラブルが発生しないという品質と安全性が求められます。これはさまざまな機械や設備を動かすための根幹をなすシステムであるため、そこにトラブルが発生すると機械全体を止めて修理する必要があり、顧客に与える損害がとても大きいものになるからです。それゆえ、何が起きても大丈夫なシステムを作るという思いと、それを実現するだけの技術を持っている組み込み系エンジニアは重宝されます。
また、ソフトウェアだけでなく、ハードウェアに対する知識も持っていると活躍しやすいといえるでしょう。ハードウェアについて学ぶにはややマニアックな知識が必要なことが多く、身に着けるのは難しいかもしれません。ですが、ハードウェアの仕組みを知っておくとソフトウェアがどのようにコントロールしているのかが理解できるようになり、両者の継ぎ目で起こる不具合にいち早く気付けるようになるなど品質向上につながります。